株式会社vs合同会社→結局『株式会社』に決定!【なぜ株式会社にしたのか?株式会社と合同会社の比較】

先日から時間を見つけては、自分の会社設立について色々と進めています。現状は、社名や法人格など大枠は決まって、今は具体的な作業に入っています。

今日は私が株式会社と合同会社のどちらにするかさんざん迷って、結局『株式会社』にしたという話です。

株式会社と合同会社のどっちにするかってマジで迷いますよね・・・自分もめちゃくちゃ迷いました(>_<)

私がなぜ株式会社にしたのか、どんなところで迷ったかなど、赤裸々にお伝えします!

目次

会社設立の目的

私がどんなところを迷ったかをお話する前に、私が会社を作る目的についてお話しておきます。

この後色々書きますが、株式会社と合同会社のどちらにするかは、会社を作る目的で全然変わってきます。

私が会社を作る目的は大きく下記の3点です。

私が会社を作る目的
  • 国保・国民年金→健保・厚生年金に変わることによる社会保険料の節約
  • 法人を持つことによる色々な節税策を実践するため(節税のため)
  • 自分で会社を持つことで初めて分かることを経験・勉強するため

自分が会社を作る目的は上記の通りです。

目下一番の目的は、一つ目の社会保険料の節約ですが、2つ目の節税や3つ目の勉強というのも結構大きな目的です。

株式会社と合同会社のどちらするかは、会社を作る目的で全然変わってきますので、会社を作ろうと思っている方はここをしっかりと考えることが大事です!

色々な観点で比較検討することになると思いますが、当初の目的をしっかりと考えておかないとブレブレになってくると思います・・・

株式会社 VS 合同会社

以下、私がどのような悩みを持ちながら『株式会社』にしたのかについて、時系列順に書きます。

その方が、どれだけ私が右往左往したかがわかるかなと思ったので笑

なお、各タイトルの【】はどのような観点の悩みかを示しています。

社会保険料の節約・節税の観点からはどっちでもいい【社保・税金】

最初に、社会保険料の節約や個人・法人の節税の観点からは、株式会社でも合同会社でも変わりません。

どちらの会社でも、会社の健康保険・厚生年金保険には加入できますし、役員報酬や各種経費などの税制、会計処理などに違いはありません。

なので、株式会社と合同会社のどちらにするかは、社会保険や税金以外の観点から決める必要があります。

最初はコスト的な観点で合同会社にしようと思った【コスト】

最初に会社を作ろうと思ったときは、単純に社会保険料の節約が出来ればいいやぐらいに思っていたので、会社設立時のコストや手間、会社運営時のコストが安い『合同会社』にしようと思いました。

株式会社の設立・運営コスト

株式会社の設立費用は、下記合計で19万円となります。電子定款(4万円の節約)を前提にしています。

  1. 定款認証手数料:4万円(資本金100万円以上300万円未満)
  2. 登録免許税:15万円

また、運営コストとしては、決算公告として官報の場合は毎年約7万円役員重任登記で登記時の登録免許税が10年ごと(譲渡制限会社)に1万円かかります。

合同会社の設立・運営コスト

合同会社の場合は、定款認証が不要なので定款認証手数料が不要となります。また、登録免許税も6万円になるので、合同会社の設立コストは合計6万円のみとなります。

また、決算公告は不要で役員任期もないので、株式会社のような運営コストはかかりません。

いかがでしょうか?

会社設立コストや運営コストで考えるならば、合同会社一択ですよね。

合同会社にすれば、会社設立時のコストが13万円安くなって、毎年の運営コストも約7万円お得なわけですから。

また、合同会社の場合は定款認証がないので、会社設立の手間も株式会社に比べてかなり楽というメリットもあります。

ということで、私も最初は合同会社にする気満々でした。

売上を作っていくことを踏まえ株式会社を考え出す【ビジネス】

合同会社にする気満々な私でしたが、ここで今後会社を運営していくにあたって、売上や資金繰りなどの現実的なことをちょっと考えます。

私が作ろうと思っていたのはいわゆるマイクロ法人なので、ミニマムの役員報酬や社会保険料、最低限の税金を払えるだけの売上があれば、会社を維持できます。

ただ、この売上は最低でも50万円ぐらいは必要になるので、もし株や投資信託、不動産などの投資で得ようとすれば、資本金(若しくは借入)は結構な金額が必要になります。

仮に利回り10%の商品があったとしても、5,000万円必要・・・

さすがにそんな資金はないので、自分の場合は何らかの事業で売上を得る必要があります。

マイクロ法人を作る場合は、この売上をどのように稼ぐかが一つ大事なポイントになります。稼ぎ過ぎると法人課税が大きくなってしまうし、少なすぎると会社の資金繰りがきつくなるということで、毎年50万円~100万円ぐらいを安定的に稼ぐ必要があります。

本業の会計事務所業をしながら、せどりやアフィリエイトなどの副業的なビジネスをする時間的余裕はないので、やはり本業と親和性が高いビジネスの方がやりやすいです。

ということで、自分の場合は会計・財務コンサルティング業を会社でやることにしました。補助金申請支援とかもコンサルティング会社の方でやるつもりです。

コンサルティング業というこで、対外的なビジネスになるから、やっぱり合同会社よりも株式会社の方が知名度信頼性の観点からいいのかなーなんて考えだします・・・

初期費用は約12万円の違い、決算公告も必須ではない・・・【コスト】

「・・・(でも株式会社にするなら、設立費用12万円高いよ?毎年の決算公告7万円もばかにならないよ?)」

このころは株式会社と合同会社のどちらにするか、もうグルグル考え、悩みまくってました笑

当初の設立目的や実際の会社運営のこと、対外的な観点ではどうか?など色々考えすぎて、答えが出ない日々を送ります。

でも、やはり今後コンサルティング業をやっていくことを考えると、やはり株式会社にするべきだろうなと思い始めていました。

会社設立時の約12万円も最初だけです。その分稼げばいいだけ

決算公告も一応は義務になっていますが、実際には大企業や有名企業以外は決算公告をしていない企業が大半です。いつか決算公告義務違反が厳しくなるかもしれませんが、現状はそのようなことはありません。(決算公告をしないことを推奨しているわけではありませんよ!)

ということで、コスト的な観点から合同会社にするという判断は却下です!

会社の看板でビジネスをする場合は株式会社にするべきか【信頼性】

自分の場合はコンサルティング業で、特に屋号やサービス名などはないので、会社名が全面に出てくることになります。

○○コンサルティング株式会社」の木山です!

〇〇コンサルティング合同会社」の木山です!

どっちがいいですかね?

どう思うかは人の価値観や感性によるので、一概には言えませんが、やはり『株式会社』の方がしっかりしている感じがあるように気がします。

会計や税務・補助金などのお金を扱うコンサルティング業なので、初見の方が見た時・聞いたときの印象や信頼性は大事です。

ということで、自分はコンサルティング業ということで、会社の看板(社名)が全面に出てくることを考えると『株式会社』の方がいいかなと思いました。

地方でのビジネスも考えているならやはり株式会社か【信頼性】

一つ前の会社の看板と同じような話になりますが、ビジネスをする場所も結構ポイントになってくるかなと思います。

私は首都圏だけではなく、将来的には地方でも会社として仕事もやろうと考えています。

地方で仕事をするつもりなら、おそらく『株式会社』の方が良いと思います。これは、山口県出身でバリバリの地方出身者である私の直感です。

地方では、信頼性・格・知名度・評判など、そうした外からの評価が首都圏よりも重視されやすいかなと思います。

地方では、合同会社の知名度もそこまで高くないでしょうから、株式会社としての法人格でビジネスをする方がビジネスはスムーズに進むかなと考えます。

代表執行役CEOよりも代表取締役社長の方が締まる【ビジネス】

合同会社の場合は、代表者の肩書が「代表取締役社長」ではなく、「代表社員」「代表執行役CEO」「代表執行役社長」などといった肩書になります。

個人的には「代表執行役CEO」とかもかっこいいかなと思いますが、やはり対外的に分かりやすいのは「代表取締役社長」でしょうね。

ですが、実際のビジネスの場面では、個人名で「〇〇さん」や「〇〇様」で仕事をしていくでしょうから、この代表者名はビジネスにはたいして影響はないかなと思います。

そのため、肩書は株式会社と合同会社のどちらにするかに決定的な影響は与えないと思いますが、強いて言えば「代表取締役社長」の方がいいかなぐらいです。

多くの方が設立している株式会社にした方が自分の勉強にもなるか【勉強】

私が会社を作る目的の一つとして、自分で会社を作ることで実際に色々経験して勉強になるというのがありました。

最近は合同会社にも注目が集まっているので、『合同会社』で会社運営を経験してみるというのも悪くはないかなと思いましたが、実際にはまだまだ『株式会社』で会社を作る方の方が多いというのが実情です。

なので、自分の勉強という観点からも株式会社にしておく方が色々と都合が良いかなと思いました。

結論⇒対外的なビジネスをすることも踏まえ『株式会社』に決定!

以上、色々書いてきましたが、私が『株式会社』にした一番の決めては下記です。

新会社で対外的なビジネスをするなら『株式会社』の方がやりやすい

もちろん合同会社でも出来なくはないと思いますが、社名で営業活動をするときや、地方で仕事をするときなど、色々な場面で株式会社の方が都合がよい可能性が高いと判断しました。

コスト的な観点からは、設立費用が約13万円安い合同会社の方が魅力的ですが、今後何年もビジネスをしていくことを考えれば、大した額ではありません。

決算公告についても、現状は対応していない企業が大半という実情もあります。

ということで、私は『株式会社』にしました。

株式会社にした方がいい人・合同会社にした方がいい人

株式会社と合同会社のどちらにするか迷っている方に向けた個人的なアドバイスは以下の通りです。

株式会社がオススメな人
  • 社名を全面に出してビジネスをする人
  • 会社としての信頼性や知名度を重視する人・気になる人
  • 代表取締役社長という肩書が欲しい人
合同会社がオススメな人
  • 会社設立・運営コストを少しでも節約したい人
  • 会社としての信頼性や知名度を重視しない人・気にしない人(屋号やサービス名がある方など)
  • 代表取締役社長という肩書にはこだわりがない人

株式会社は、日本においてはなんだかんだ合同会社よりも信頼性・知名度もあるので、ビジネス展開上そういった部分が大事になる方や、気になる方は『株式会社』がオススメです。

逆に、会社としての信頼性や知名度がそこまで問題とならない方や、気にならない方、また設立費用を節約したい方は『合同会社』がオススメです。

まとめ

株式会社と合同会社のどちらにするかで、社会保険や税金の取扱いに違いはありません。

なので、ご自身のビジネスとの兼ね合いや、設立・運営コスト、また法人格としての見た目をどこまで気にするかなど、色々な観点で検討してみましょう!

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