フリーランス・個人事業主のカフェ代はどこまで経費になるのか?勘定科目も解説

フリーランスや個人事業主の方で仕事目的でカフェを利用する方も多いかと思います。私も個人事業主ですが、カフェで仕事をすることも多く、カフェ代は一部を除いてしっかりと経費にしています。

ただ一口にカフェ代といっても、一人だった場合、取引先やお客さんなど複数だった場合、食事もした場合など、状況によって経費になるかどうかが変わってきます。そこで、今回はフリーランス・個人事業主のカフェ代がどこまで経費になるのかについて解説しようと思います。

目次

プライベート目的なら経費にはなりません

すでにご存じだとは思いますが、カフェの利用がプライベート目的ならカフェ代は経費にはなりません。カフェ代に限らず、経費となるのは事業と関連がある場合のみとなります。

ちなみに、カフェの利用が仕事目的か、プライベート目的かどうかは、自分で決めることになります。税務署が決めるわけではないので、自分で仕事目的で利用したと判断すればそれは経費になります。とはいえ、口頭だけだと説得力に欠けるので、レシートやそこで行った仕事の記録とかで仕事利用だったことが説明できると説得力があって良いかと思います。

普段からカフェで仕事をしているような方は、普段の仕事のやり方などを具体的に説明するとよいでしょう。

自分一人だった場合のカフェ代について

飲み物代は場所代として経費(会議費)になる

カフェで仕事をするときに、何も注文せずに利用することはできないので、飲み物代はカフェを利用する場所代という位置づけとなり、経費になります。勘定科目は「雑費」でもいいですが、雑費はあまり頻繁に使わない方がいいので、(雑費が多すぎると税務署からのチェックが入りやすくなります)「会議費」あたりが一番良いかと思います。

飲み物の種類は基本なんでも大丈夫ですが、お酒やトッピングもりもりの超豪華な飲み物とかだと、仕事との関連性を疑われてしまうので、気を付けましょう、、、

食事代は仕事に関係する場合のみ経費(調査費など)になる

コーヒーと一緒に、軽食やスイーツを食べたくなる場合もありますよね。ただ、食事代は場所代という意味合いもなくなり、単純にその方のお腹を満たすためのプライベートとみなされるので、残念ながら経費にはできません。私もちょっと小腹がすいている時は飲み物と一緒に軽食を注文するときがありますが、まとめて経費にしたい衝動をぐっとこらえて、食事代部分は経費から除外しています。

ただ、カフェでの食事代も経費になる場合があります。飲食関係の仕事をされている方や取材などそこでの食事自体がご自身の仕事に関係する場合は、経費になります。この場合は、勘定科目は調査費や取材費などその目的に合った勘定科目となります。自分一人の食事代が経費になるケースはどちらかというと少数派なので、後から追及されてもちゃんと答えられるように、調査記録や取材したことが分かる資料などをちゃんと保存しておきましょう。

複数人(従業員・取引先・お客さん・知人・友人)だった場合のカフェ代について

仕事の打ち合わせなら飲食代は経費(会議費)になる

フリーランスや個人事業主でも、仕事に関係する方とカフェに行くこともあるかと思います。この場合、それが仕事の打ち合わせであれば、会議費として経費になります。また、打ち合わせではランチミーティングなど食事をしながら打ち合わせをすることもよくあることなので、飲み物と一緒に食事を取る場合、その食事代も会議費として経費で問題ありません。

会議費の場合は、プライベートの食事代と見分けるためにも、誰と何の目的で打ち合わせをしたのかについて、レシートや仕訳の摘要欄にでも記載しておくとよいでしょう。

なお、知人や友人の場合は基本的には仕事関係にはないので、経費になるとすれば、会議費というよりは次で説明する接待交際費で考えるのがおススメです。

接待や慰労なら飲食代は経費(接待交際費)になる

交際費とは「得意先や仕入先その他事業に関係のある者に対する接待、供応、慰安、贈答などの行為のために支出する費用」のことをいいます。そのため、取引先やお客さん、従業員、将来的に仕事につながる可能性のある相手(知人や友人もここに該当する可能性あり)と接待や慰労の目的でカフェに行った場合は、接待交際費として経費になります。もちろん食事代もです。

接待交際費の場合は、会議費よりも範囲が広がるので、税務署のチェックも入りやすくなります。特にフリーランスや個人事業主の場合は、プライベートの支出との区分が曖昧な部分もあるので、後でチェックされてもちゃんと答えられるように、誰と何の目的で行ったかをちゃんと記録に残しておきましょう。

まとめ

カフェは日常的に利用する方も多いと思いますので、経費に出来るものは漏れなく経費に計上して、しっかりと節税していきましょう!

以上、今回はフリーランスや個人事業主のカフェ代はどこまで経費になるのかについてでした。参考になりましたら幸いです。

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