部門別会計をするならfreeeよりもMFクラウドの方がいい?【個人事業主の場合】

最近とあるお客様(個人事業主)のご要望で部門別会計の導入を検討しています。私はfreee推しの人間なので、部門別もfreeeでやろうかなと考えていたのですが、色々調べているとfreeeの部門別は結構微妙かもしれないと思い始めました・・・。

まだ色々調べ中ではあるのですが、ここまでの調べた結果を纏めてみたいと思います。なお、本記事では個人事業主での利用を想定しているので、法人の場合はまた異なる観点での検討が必要と思います!

目次

freeeとMFクラウドの部門別会計の比較

freeeで部門別BSPLを見る方法とその特徴

部門別会計をするなら部門別に集計したBSPLを一覧で見たいですよね。部門別の比較をしたいから部門別会計を導入している訳ですし。ではfreeeとMFクラウドで部門別情報をどのように見るかというと、まずfreeeの場合は、以下の方法があります。

freeeの場合
  1. 試算表で部門のタグを表示する。
  2. 試算表で部門を選択して絞り込む。(月次推移表でも可能
  3. 試算表で部門比較をする。(機能がイマイチ。プレミアムプランのみ
  4. 集計表で縦軸を勘定科目、横軸を部門にして絞り込む。(スタンダードプラン以上

1.試算表で部門のタグを表示する。

この方法では、部門別の情報は見ることは出来ますが、部門を横に並べて見れるわけじゃないので、部門別比較という観点からは微妙ですね。勘定科目ごとに部門別の内訳を見たいだけならこの機能で見れます。PLもBSも対応しています。

freee部門タグの表示

2.試算表で部門を選択して絞り込む。(月次推移表でも可能

freeeでは、部門を絞り込んでBSPLを表示することが出来ます。部門を横に並べて表示できるわけではなく、あくまで一つの部門のみのBSPLを表示するだけなので、部門別比較という観点からはこちらも微妙かもしれません。

部門の絞り込みが可能

ちなみに、この部門絞り込みは月次推移のBSPLでも可能で、これはMFにはない機能になります。

また、試算表の比較機能として、前年比較、3期間比較などは標準機能として入っているので、部門の絞り込みと合わせれば、一つの部門を深く分析したいときには便利かなと思います。

3.試算表で部門比較をする。(機能がイマイチ。プレミアムプランのみ

プレミアムプランにすれば、「部門比較」という機能が使えるようになり、freee上で部門を横に並べてPL(BSは不可。詳細は後述)を表示することも出来ます。部門別比較という観点からは、このやり方が一番いいと思います。

部門比較

上記条件で表示したPLが下記です。

部門を横に並べたPL

ただ、この機能で確認には色々と難点があります。まずは、freeeの画面上で同時表示できる部門は5つまでとなります。6つ以上の部門を設定する場合には、一旦csvにエクスポートする必要があります。個人的には、え?って感じですが(笑)、まーそういう仕様になっているので、しょうがいないですね。

また、この部門比較機能はBSにはないので、BSの部門別情報はその他の方法で確認する必要があります。

そして、この機能を使えるのは、プレミアムプランのみとなるため、年額で約4万4千円(税込)の負担となります。スタンダードプランであれば、年額で約2万6千円(税込)なので、2万円近くの負担増となります。部門別情報を見るためだけに(しかもPLのみ)追加で約2万円が要るというのはちょっと微妙・・・。

4.集計表で縦軸を勘定科目、横軸を部門にして絞り込む。(スタンダードプラン以上

部門別情報に限った話ではありませんが、freeeではピボット分析のように色々な軸でクロス分析ができるので、縦軸に勘定科目、横軸に部門とすることで、部門別の会計情報を横に並べて一覧で見ることが出来ます。

下記では、BS科目しか表示されていませんが、PL科目も下の方に続いています。

集計表の活用

この機能は、スタンダードプラン以上で使えるので、コスパ的なことも考えるとこのやり方を活用するのが一番現実的かもしれません。

ただ、これはあくまで勘定科目を並べただけで、BSPLの状態にはなっていないので、段階損益とかを見るためには一旦csvでエクスポートして加工する必要があります。

MFクラウドで部門別BSPLを見る方法とその特徴

では続いて、MFクラウドで部門別情報を見たいときにどうするかというと、以下の通りです。

MFクラウドの場合
  1. 部門別集計表を表示する。

シンプルですね(笑)会計帳簿の中に「部門別集計表」があるので、それをクリックするだけで部門別BSPLが見れます。ちゃんと部門が横に並んだ状態で。

部門別集計表(MFクラウド公式サイトより)

この機能は、パーソナルプラン(年額 約1万3千円(税込))以上であれば使えるので、コスパ的には非常に良いと思います。

ただ、MFクラウドの場合は、部門単位での月次推移や前年比較を見ることは出来ないので、その情報を見たい場合にはfreeeの方が良いということになります。

部門別会計を重視するならMFクラウドだが・・・

以上、freeeとMFクラウドの部門別情報の見方を見てきましたが、皆さんはどちらがいいと思いますか?

部門別管理をするならやはり部門別のBSPLはサクッて見たいと思うので、そういう意味ではMFクラウドの方が良いのかなと思います。利用料金としても、MFクラウドが年額1万3千円(税込)で利用できるのに対して、freeeだと年額4万4千円(税込)もかかりますし。

なので、部門別管理という観点からは、MFクラウドの方が良いかなという感じがします。

freeeの集計表機能や部門絞り込み機能でよいなら、年額2万6千円で利用できますが・・・。

ただ、記帳業務の効率性という観点からは、個人的には自動で登録まで出来たり、消込機能が秀逸だったりで、やはりfreeeに軍配が上がるかなという感じです。スマホアプリの便利さという観点では、個人的にはfreeeの圧勝ですし。

うーん・・・、悩ましいですね。あっちが立てば、こっちが立たずのような感じで、どちらが良いかを決めるのはなかなか難しい問題です。

まとめ

以上、freeeとMFクラウドの部門別機能(個人事業主の場合)についての話でした!

まだ私も部門別の機能を使いこんだわけじゃないので、これからもう少し両方触ってみて、良さそうな方でお客さんに提案して、最終的にはお客さんに決めてもらうかなと思います。

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