納税予測はお金と心の準備のために大切。節税や次のアクションにも活かせる。

皆さんは納税予測はしていますか?

納税予測というのは、「決算が締まる前に今期の税金がどれくらいになるか」を試算する作業のことを言います。個人であれば12月決算なのでその前に、法人であればそれぞれ設定した決算月の前までに行います。決算月を超えてしまうと、それ以降の経費は翌期の経費になるので、今期の節税としてはもう手遅れです。

納税予測をすることで以下のようなメリットが得られます。

  1. 今期の税額が分かるので、そのための納税資金の確保や心の準備ができる。
  2. 残りの利益が分かるので倒産防止共済の活用や、経費の追加検討などの節税対策が打てる。
  3. 翌期に向けた課題の確認や目標設定など翌期に向けたアクションプランについて考えるきっかけが出来る。
  4. 業績の振り返りが出来る。
  5. 税理士と色々話せて、信頼関係が築ける。

上記は、いずれも経営上とても重要なことで、納税予測という作業の重要性がお分かりになるかと思います。

納税予測で、今期の利益を予測し、節税対策を行い、業績の振り返りとともに翌期に向けたアクションプランについても話し合う。これが出来ていれば、しっかりとした経営をしていくことが出来るでしょう。

この納税予測という作業ですが、実際に課税所得の見積りを行い、税額を概算で計算することになるので、事業者の方が自分で行うのはちょっと難しいかもしれません。そのため、顧問税理士がいる場合には、「納税予測+打ち合わせ」を依頼されることをオススメします。税理士であれば、少なくとも税額の試算や節税についてのアドバイスはもらえます。経営上のアドバイスについてはその人次第ですが。

なお、この納税予測は、課税所得の見積りから税額の試算、節税対策の事前検討など、結構しんどい作業なので、その点税理士への理解も忘れずにしていただけると顧問税理士ともいい関係になれると思います。たまに「なんでこんなに税金が高いんだ!」と怒る方もいますが、利益が出ればそれに応じて税金が発生するのは当然です。そうではなく、「では、どうやって節税するか」「この利益をどのように分配、投資するか」など前向きな議論をするようにしましょう。

この納税予測をしていない場合、納税期限間際に納税額を伝えられて、納税額に愕然とするというのが「あるある」なので、是非納税予測されることをオススメします。なお、利益が出ていないなどで税額が発生しないことが明らかな場合は別にしなくても良いと思います。その場合は、とにもかくにも利益を上げるために頑張りましょう。

以上、納税予測の勧めでした。参考になりましたら幸いです。

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