近い税理士と遠い税理士のどちらがいいのか、またどういった違いがあるのか、そういった疑問を持たれている方に向けて現役税理士が解説させていただきます。それと個人的なオススメも。
まず最初に個人的なオススメですが、これはやはり近い税理士です。なぜなら近いことで多くのメリットがあるからです。例えば下記。
- 直接会って話ができる
- 事業所を持っていれば直接訪問して経理指導や経営アドバイスが受けられる
- 資料の受け渡しが簡単
- 近いエリアの知り合いを紹介してもらえる
- 銀行融資のサポートがスムーズにできる
中でも個人的に大きいなと思うのが、②④⑤です。②は遠距離だと気軽にお店や工場に行ったりは出来ないのでどうしても口頭ベースでの相談になります。でも経営においては実際にその場所に行かないとわからないことも多いと思います。
④は税理士もお客さんや知り合いはやはり近いエリアで人間関係が構築されているケースが多いので、近くにいる方が紹介も受けやすいでしょう。⑤も似たような感じですが、特に信用金庫や地銀は地域性が強く、税理士の銀行付き合いもどうしても税理士の近いエリアが中心となります。そのため融資サポートなども希望されているのであれば近い税理士がオススメです。
では税理士が近い場合と遠い場合とでどのような違いが出てくるか。
- 面談はZoomなどのオンラインのみ
- 資料を紙で郵送するときは少し時間がかかる
- 知り合いや銀行担当者の紹介は基本出来ない
主には上記のような違いが出てくるかと思います。面談は全部Zoomでもいい、資料の受け渡しはデータでやる、知り合いや銀行担当者の紹介は不要、ということであれば、遠い税理士でも特に不都合はないかなと思います。
逆に遠い税理士にすることで料金が多少安くなる場合があるというメリットはあるかと思います。なぜなら基本遠隔での対応ということで税理士の作業も多少少なくなるので、その分料金を割引してもらいやすいからです。
以上が税理士が近いか遠いかで生じる主な違いですが、どちらが正解というわけではありませんので、自分が希望するスタイルがどちらなのかということを考えて選ばれると良いかと思います。どちらでもいいのであれば、近い税理士の方が満足度は総じて高くなると思うので、近くにいる税理士を個人的にはお勧めいたします。