新規の方と料金の話をしているときに値引きの話になることは結構あります。値引きの理由として、税理士交代で契約重複期間があるから、まだ売上が小さいから、出来るだけ経費を節約したいからなど、理由は人によって様々ですが、値引き交渉は色々なケースがあり面白いなと最近改めて感じています。
今日は税理士の値引き交渉についてや、値引きしやすい人としにくい人の違いについてお話ししようと思います。
税理士の値引き交渉ですが、中には「そんなことしてもいいの?」と思われる方もいるかもしれませんが、税理士の値引き交渉は全然ありです。あまり大きな声では言えませんが、私もお客さんによって料金は変えています。それはその人の業務でかかる手間や時間、お客さんを紹介してもらえる、人間関係など色々なことを検討した上でのことですが、特に損ではないなと思えれば割引は対応してます。税理士業でかかる費用といえば、人件費や事務所賃料などの固定費が中心で特に変動費が多くかかっている訳ではないので、結構料金を調整できる余地は大きいと思われます。
そんな前提がありながら、次に私が思う「値引きしやすい人」「値引きしにくい人」の違いについて。
- あまり手間がかからない。業務内容がシンプルだったり、相談が少なかったり。
- お客さんを紹介してくれる。そっちの紹介の方で儲かるので安くできる
- 今後の成長性がある。事業が大きくなれば値上げが期待できる
- 自分の勉強になる。この勉強代は横展開で回収できる
- 人柄がいい。結局は人。応援したいなと思える方であれば料金が多少安くても不満はない。
- 初年度だけ割引。初年度だけなら対応しやすい。
- 個人申告、融資、相続など複数業務がある。セット割引的な感じで対応できる
基本的には「値引きしやすい人」の反対ですが、強いて言えば下記。
- とにかく安く安くという人。安売りするとこっちもつらくなるので。
- 値上げに理解がない人。最初値引きして後から回収できるなら割引もできるけど、ずっとだとつらい。
- 横柄な態度。人間なので、上から目線やマナーがない人はごめんなさい。
- 業務内容が複雑だったり、経理資料やお金の管理がぐちゃぐちゃな人。手間がかかるのが目に見えているので。
こんな感じです。あくまで私の場合ですが。
あと個人的に判断に迷うのが、「記帳は自分でやるので」というように一部業務は自分でやるので割引してくださいのパターン。これはもちろんそれでこちらの業務が減るならいいんですけど、そのやってくれる業務がちゃんとできるのかという問題がありまして、特に記帳は税務申告にも大きく影響してくるので、こちらのチェックや手直しの時間などがかからないかといった問題があります。私の感覚だと、一人で事業を行っている方は記帳代行も任せてもらった方がこちらの手間も減るし、お客さんも事業に集中できて良いかなと思います。経理経験がある方や経理をしてくれる人が別にいるなら記帳をしてもらうのもありかもですが。
以上、税理士の値引き交渉や、値引きしやすい人と値引きしにくい人の違いについてでした。税理士さんと値引き交渉をしようと思っている方の参考になれば幸いです。値引き交渉頑張りすぎて税理士さんに嫌われないようにだけはご注意くださいね。値引き交渉するなら相談ベースで相手のことも考えながらなさるのが肝要かなと。
