売上が小さいうちはとにかく固定費を掛けないのが鉄則

事業を始めたばかりの方に特に言えることですが、売上が小さいうちに固定費を掛け過ぎるとすぐに資金繰りに困ることになるので、出来るだけ固定費は抑えましょう。

これだけ言うと基本的なこと過ぎて逆にピンとこないかもしれませんが、これが出来ていない事業者は実は結構多いです。やはり事業を立ち上げたばかりで夢や希望に満ち溢れているのか、はたまた見込みが甘いのか。いずれにしても固定費が多いと、資金があっという間になくなって最悪すぐに廃業→融資を受けていれば借金だけが残るという最悪な展開にもなり得るので、マジでご注意ください。

私が言っている固定費とは、事務所や店舗などの家賃、設備投資、システム投資、人件費、外注費、広告費などです。もちろん必要な費用であればいいですよ。本当に必要なのであれば。それが近い将来売上として回収出来る見込みが高いのであれば。なので、その固定費が本当に必要な費用なのかは、じっくり、しっかりと検討しましょう。

自分一人で考えているだけだと客観的な視点が足りない恐れもあるので、家族や友人、仕事仲間、事業をサポートしてくれる人(銀行、士業など)にも相談することをオススメします。固定費という性質上、一度支出すると一定期間かかり続けることになるので、もし必要性に疑念が生じれば、再考が必要です。

もし固定費の支出が始まったけどイマイチ効果が出ていない場合は、早めに損切を検討しましょう。すでに出血してしまった部分は取り戻せませんが、それでも早めに止血してそれ以上の損害を食い止めるべきです。

私の顧問先や私が知る事業者の方を見ていても、利益をしっかりと残せている事業者はみな無駄な固定費は掛けていません。無駄な固定費がないから売上が大きく出れば利益は大きくなり、逆に売上が小さくなってしまっても、固定費が抑えられているから赤字にもなりにくいです。また固定費が小さいと資金繰りも安定するので、当然お金の余裕は出ますし、なにより事業者の精神衛生上も好ましいといえます。お金の減りが早ければ気持ちの余裕もなくなりますよね。お金の減りが遅ければ、気持ちにも余裕が生まれます。

ということで、これから事業を始める方は出来るだけ固定費を抑える努力・工夫をされることを強くお勧めします。すでに固定費が多い方は是非見直してみてください。ただし!どちらの場合でも、本当に必要な固定費の支出は惜しまないように。無駄な支出は抑えるべきですが、必要な投資はしなければなりません。その必要性の判断に迷う場合は、先に述べたように周囲に相談しましょう。

以上、売上が小さいうちは固定費を節約しましょうという話でした。参考になりましたら幸いです。

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