freeeで登録銀行口座間の資金移動を登録する方法②【口座振替勘定を使うやり方】

前回、freeeで登録口座間の資金移動を登録する方法として、資金移動元の出金明細を口座振替として登録し、資金移動先の入金明細は無視するというやり方をご紹介しました。↓

その記事の中でも軽くお伝えしましたが、freeeで登録口座間の資金移動を登録する方法はもう一つあって、それが口座振替勘定という資金移動のためだけの通過勘定を使う方法です。当該方法について、本記事でご紹介します。

目次

口座振替勘定を使って資金移動を登録する方法

当該方法の使い方や具体的な操作方法

こちらの方法がどんな方法かというと、「口座振替勘定」という資金移動のためだけの口座を作って、資金移動元の口座も、資金移動先の口座も、この「口座振替勘定」という口座に動きを集約させる方法になります。

前回ご紹介した方法は、freee公式でも紹介されている方法で簡単ではあるものの、あまり多用することは好ましくない「無視」という機能を使うことになるので、個人的にはあまりオススメできません。私が普段使っているやり方も、今回ご紹介する口座振替勘定を使う方法です。

それでは、前置きはこのくらいにして、具体的な使い方をご紹介します!

▶まずは、「口座振替勘定」を作ります。「口座」→「口座の一覧・登録」→「現金・その他」→「資産の口座(小口現金・仮払金など)を登録する」を選択して、「口座振替勘定」(名前は分かれば何でもOK)という口座を作成します。

「口座振替勘定」という口座を作成

▶「口座振替勘定」が出来ました。何かと連携させるわけでもないので、もちろん同期設定は非対応となります。

口座振替勘定の作成完了

▶口座も出来たので次に実際の資金移動を登録してみます。下記はある銀行から、別のある銀行へ50万円を資金移動したときの明細です。この入出金の振替元・振替先を先ほど作った「口座振替勘定」で登録することになります。

50万円の資金移動の明細

▶出金明細の口座振替の登録。振替先を口座振替勘定として、登録します。

出金明細の口座振替の登録

▶入金明細の口座振替の登録。振替元を口座振替勘定として、登録します。登録作業はこれで完了です。

入金明細の口座振替の登録

▶実際に登録された仕訳は以下の通りです。資金移動をした各銀行口座の相手勘定が口座振替勘定になっていることが分かります。口座振替勘定は同額が貸借にあるので、相殺されて、残高はゼロとなります。

実際に登録された仕訳

▶念のためホーム画面のそれぞれの銀行残高を見てみると、いずれの銀行口座も残高がちゃんと一致しています。

各口座残高

▶ホーム画面上では、口座振替勘定も口座として登録しているため、こちらの残高もホーム画面で確認できます。口座振替勘定の残高はゼロ円になっていることが正しい状態です。ここがゼロ円になっていなければ、資金移動の仕訳がおかしいか、記帳漏れなどの何らかのミスがあるということになります。

口座振替勘定の残高

以上、やり方としては、こんな感じです。

なお、口座振替も自動登録ルールの設定が出来るので、この資金移動の登録方法も是非自動登録ルールに登録しておくことをオススメします!

当該方法のメリットとデメリット

今回ご紹介した方法のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット
  • 「無視」という機能を使わなくて済む。
  • 3つ以上の銀行口座間での資金移動も、相手がどの銀行か考えなくもいい。
デメリット
  • 口座振替勘定がゼロ円にならなかったときの原因究明が難しくなる。

前回の記事でもお話しましたが、銀行の入出金明の「無視」は残高ズレや記帳を複雑にさせる原因となる可能性があるため、極力使わない方がよいです。その点、口座振替勘定を使えば、「無視」を使わないことになるので、その点メリットです。

ただし、資金移動元も資金移動先も口座振替勘定という一つの勘定科目で登録していくことになるので、口座振替勘定の残高がゼロ円にならなかったときの原因究明がやや複雑になるというデメリットがあります。そのため、口座振替勘定がゼロ円になっているかどうかは定期的に確認して、もしなっていなければ、適時にその原因究明作業をするようにしましょう。

まとめ

以上、口座振替勘定を使って資金移動を登録する方法についてでした。

個人的にはこちらの方法をオススメします。

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